言語聴覚療法学科

定員20名
[ 学位 ]
言語聴覚療法学士 (専門職)

言語聴覚士をになって人々の
伝え合う喜びを再構築する

コミュニケーションは心と心をつなぐ行為です。一人一人のコミュニケーションの困難に最適なコミュニケーションを聴覚、言語の表出、嚥下機能の回復を確かな技術で提供し、生きる力を取り戻す。言語聴覚療法を学んで、これからの地域共生社会に貢献します。

言語聴覚士とは

ことばや聴こえなどコミュニケーションに障害のある方に対して、また咀嚼・嚥下(飲み下し)など摂食に障害がある方に対して、相談・評価・検査・訓練・指導・助言などの援助とQOL(生活・生命の質)の向上や社会参加のための支援を行う職種です。またご家族や周囲の方々からの相談にもお応えいたします。医療機関だけでなく、保健、福祉施設、教育機関など幅広い領域で活躍できます。

取得可能資格

言語聴覚士国家試験受験資格
言語聴覚士の教育課程表に則り、各科目区分に定められた履修方法及び卒業要件を満たすことによって、受験資格を取得できます。

学科長からのメッセージ

滋賀県初の言語聴覚士養成校として社会に貢献します。

言語聴覚療法学科 学科長
種村 純
経歴
早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修 卒業
早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程 修了
リハビリテーションセンター鹿教湯病院臨床心理士
明星大学大学院人文学研究科心理学専攻博士課程 修了
伊豆韮山温泉病院 言語室長
川崎医療福祉大学リハビリテーション学部言語聴覚学科

言語聴覚士と聞くと特殊な専門家という印象がありますが、その活動範囲は広範にわたります。臨床領域としては聴覚とともに声や発音、飲み込み(摂食嚥下)、言語、さらには認知の障害に対応します。摂食嚥下障害や高次脳機能障害(脳損傷に伴う認知・行動の障害)は21世紀に入ってから、その治療介入の技法が発展しています。年齢的にも小児から高齢者まで、医療機関、介護施設、福祉施設、さらには行政機関と連携して地域在住の言語聴覚障害者の支援や地域の環境作りに及びます。地域包括ケアや災害支援、さらには言語障害者のコミュニケーション支援も展開されています。
4年間で言語聴覚士として必要な医学・心理・言語・社会福祉の知識と言語聴覚士としての評価と治療介入の知識・技能、さらにはリハビリテーション職種としての基本的態度を学びます。滋賀県内初の言語聴覚士養成校として関係機関と連携して滋賀県の言語聴覚障害者の医療福祉に貢献していきます。社会の期待を背景に就職状況はきわめて良好です。発展が著しい言語聴覚リハビリテーションの世界へ参加してください。私たちは心からお待ちしています。

Points of learning

学びのポイント

  • POINT 01

    系統的な
    学内教育

    臨床医学を
    基礎からしっかり

    基礎医学、臨床医学を基に、言語聴覚療法の概念から検査、診断、実践について知識と技術を階層的に関連付けて学ぶことができます。また、学内教育においても、豊富な実習により高い専門性を修得することができます。

  • POINT 02

    様々な領域での
    臨床教育

    各学年の学外実習で
    ステップアップ

    臨床(学外)実習では、学内実習で身につけた知識・技術を実践していきます。2年次の「臨床実習Ⅰ」(2週間)では、病院等の現場で言語聴覚士が働く場面を見学しながら、患者との関わり方を学びます。3年次の「臨床実習Ⅱ」(6週間)では、実際の患者に対する検査・診断を行います。4年次の「臨床実習Ⅲ」(12週間)では、実習指導者の下で患者に対する検査・リハビリテーション計画を立て、その一部を担当し、学内で身につけた知識・技術を実践します。

  • POINT 03

    地域で活躍
    できるための教育

    実践力に裏付けられた
    行動力を養う

    学内で医学的教育をしっかり学び、様々な領域での言語聴覚療法の実践を臨床実習で学びます。そして専門職大学の特徴である展開科目では、リハビリテーションの関連領域の科目(地域共生論、家族支援論など)やそのキャリア形成に関連する科目(教育心理学など)といった、他の言語聴覚士養成校で学べない科目を履修することができます。

Step of learning

学びのステップ

1年次

FIRST YEAR
基礎を学ぶ

幅広い教養を身につける。
医学・言語聴覚療法の基礎知識を学ぶ。

共通科目
学びの基盤、コミュ二ケーション論、データサイエンス入門、語学(英語、医療英語、中国語)、生命科学など
言語聴覚療法学科科目
リハビリテーション医学、解剖学、生理学、言語学など

2年次

SECOND YEAR
専門知識と技術を学ぶ

リハビリテーションの対象となる疾患を学ぶ。
言語聴覚療法の専門的な知識と技術を学ぶ。

共通科目
統計学、内科学、障がい者スポーツ論、マーケティング論など
言語聴覚療法学科科目
言語発達学、失語症Ⅰ・Ⅱ、聴覚検査学、言語聴覚臨床実習Ⅰなど

3年次

THIRD YEAR
臨床体験の実践

学んだ知識・技術を病院・施設で実践する。

共通科目
ウイメンズ・メンズヘルスケア論、地域共生論、体力測定論など
言語聴覚療法学科科目
高次脳機能障害学、嚥下障害、聴覚補償学Ⅱ、言語聴覚総合実習Ⅰ・Ⅱなど

4年次

FOURTH YEAR
創造力の育み・キャリア展開

専門性を活かし、創造力に職域を広げる。

言語聴覚療法学科科目
言語聴覚療法管理学、協働連携論総合実習、言語聴覚学総合実習Ⅰ・Ⅱなど
Work Stage

未来の活躍の場

総合病院や介護・福祉施設など、活躍の舞台は多方面に広がっています

  • STAGE 01

    医療施設

    介護・福祉

    国立病院機構・公立病院・大学病院・民間病院・診療所など

    コミュニケーションの改善や維持を言語聴覚療法により図ります。

  • STAGE 02

    介護・福祉施設

    医療施設

    介護老人保健施設など

    主に障害から生じるコミュニケーション能力・生活の質の改善や維持を言語聴覚療法により図ります。