学校法人藍野大学は2008年度以降、財政の安定化に一定の成果を収め、2014年には、理事長の諮問機関として「将来構想検討委員会」を発足させ、本法人運営のさらなる改善・充実に向けた将来構想”AINO VISION 2025″を答申しました。
そして、この度2030年を見据え、持続可能な発展を推進するため、”AINO VISION 2030″を策定しました。当法人では、将来構想である”AINO VISION 2030″を積極的に開示し、中長期的な成長性をステークホルダーの皆さまにご理解いただくことを目的として、”AINO VISION 2030 REPORT”を2022年4月1日に発行・公表いたしました。
”AINO VISION 2030″の根幹を成すのは、内部質保証の実質化と教学マネジメント推進体制の構築です。内部質保証とは、大学がその使命を全うするため、教育、研究、組織運営を常に点検・評価し、改善していく取り組みです。
教学マネジメントは教育目的の達成に向けて実施する教育・研究の管理運営を意味し、大学経営の根幹であります。本法人では両者を不可分一体のものと捉え、学位プログラムの策定から学修成果の可視化まで幅広い教学マネジメントの取り組みを通じて、内部資保証システムの実効性向上を図っています。
また、2030年度を目標年度とする長期ビジョンの5つの基本方針を示し、当法人が設置する藍野大学、びわこリハビリテーション専門職大学、藍野大学短期大学部、藍野高等学校、明浄学院高等学校のめざす方向性を明らかし、全てのステークホルダーの皆さまに対して、当法人におけるサステナビリティへの取り組みを具体的に報告しています。
持続可能な社会の実現に向け、社会課題の解決に資する価値を生み出す学校法人として、企業(産)や政府、地方公共団体等(官)とともに、”ミライ価値”を協創し、成長し続けていくことを目指しています。次のステージに進むためのアクションプランは、地域の自治体、他大学、企業組織などと共にソーシャル・イノベーションを創出して成果を分け合う”Collaborative Creation”です。
様々な視点から社会的課題に向き合い、医療技術の応用により解決策や新たな価値を社会と”協創”することが、当法人に課せられた大きな使命であると考えます。
”Collaborative Creation”を基礎とし、”AINO VISION 2030″を推進し、最新の知見に根ざした医療サービス、心の通った安心できる医療という社会の要請に応え、日本の地域医療の質の向上に貢献します。
主な掲載項目は、以下の通りです。
【AINO VISION 2030 REPORT 概要】
■学校法人藍野大学の教旨
建学の精神、教育理念、ミッションステートメント
■理事長挨拶
大学改革とその実践 ~社会の要請を踏まえた大学運営~
■教学マネジメント
教学マネジメント体制の確立
~内部質保証の実質化に向けた教学マネジメント推進体制~
■AINO VISION 2030
・2030年度を目標年度とする長期ビジョン
・5つの基本方針
・アクションプラン
■ロードマップ1968〜2020
学校法人藍野大学の歩み 1968~2020 誕生から派生、そして教育の高度化へ
■ロードマップ2021〜2030
学校法人藍野大学の未来 2021~2030 統合から融合へ、次なる成長に向けて
大阪阿倍野キャンパスに新たな智の拠点が誕生
■財務情報
さらなる財政収支の安定を目指す
■ブランド価値の向上
積極的なコミュニケーション活動を展開
■地域創生・連携推進の状況
様々な協創を通して地域社会に貢献
当法人は今後も教育研究活動を通じて、ステークホルダーの皆さま、社会、教職員とともに、持続可能な成長と社会的課題の解決を目指していきます。またこれらの取り組みは、各媒体の発行やコミュニケーションを通じて、ステークホルダーの皆さまへ報告していきます。