理学療法学科

定員70名
[ 学位 ]
理学療法学士 (専門職)

地域住民の課題を解決する技術を学修し
健康、スポーツ、福祉の分野で活躍する力を養成

超高齢社会で自助による健康維持が求められるなか、疾病や障がいを予防し健康を維持するために、運動処方の専門職である理学療法士の力が必要です。
本学科では理学療法士が不足する健康増進分野で、地域住民の身体活動に新たな支援展開を創造できる人材を養成します。

理学療法士とは

さまざまな疾病・障がいに対して、医師の指示により、関節可動域や筋力、協調性などの検査に基づいた最適な運動療法や物理療法を施行し、基本動作能力の回復や維持、障がいの悪化を予防し、自立した生活が送れるように支援していく専門職です。

取得可能資格

理学療法士国家試験受験資格
理学療法学科の教育課程表に則り、各科目区分に定められた履修方法及び卒業要件を満たすことによって、受験資格を取得できます。
中級パラスポーツ指導員
認定団体:
公益財団法人日本障がい者スポーツ協会

この資格を取得すると、地域における障がい者スポーツのリーダーとしてその役割を果たし、指導現場において十分な知識・技術と経験に基づいた指導ができます。
スポーツは、障害、年齢、性別などによって制限されるものではなく、オリンピックや各種大会での成績だけで評価されるものでありません。理学療法士は、障害を持つ者に対して基本的な動作能力を向上させることを目的とする専門職であり、障がい者との関わりが多いことから、生活の一部であるスポーツの支援も可能です。本資格を取得することで、理学療法士としての活躍の場を増やすことができます。

  • ※ 資格に必要な科目を履修し、在学中に80時間の活動実績が必要になります。
スポーツリズムトレーニング
DIFFUSER
認定団体:
一般社団法人スポーツリズムトレーニング協会

「スポーツリズムトレーニング」とは、リズム感を高めることで運動能力を向上させる新しいトレーニングです。このトレーニングにより、子どもの運動能力だけでなく、社会性や自己肯定感を高めることができます。
DIFFUSERとは、スポーツリズムトレーニング指導において最も基本的な資格「普及員」として、所属先(就職先)に限って有料指導ができる資格です。
怪我をしない身体づくりと集中力を養い、競技力の向上だけでなく、子どもたちの基礎体力の向上、高齢者の健康増進及び脳機能の活性化、そして子供から高齢者までの地域コミュニティの活性化につながります。理学療法士が関わることで、身体特性の理解と分析ができ、より効率よくこれらの機能向上を図ることができ、理学療法士としての専門性を高めることができます。

  • ※ 「パフォーマンス向上論」を履修し、資格認定試験に合格することによって資格を取得できます。

学科長からのメッセージ

地域共生社会の実現をサポートし、未来を創造できる理学療法士を育成します

理学療法学科 学科長
山内 正雄
経歴
愛媛十全医療学院 専任教員
社会福祉法人 恩賜財団 済生会 済生会西条病院 室長
愛媛十全医療学院 非常勤講師
藍野大学 臨床教授
公立大学法人 首都大学東京 大学院 高度医療 特任准教授

理学療法士は、病気やケガなどで身体に障がいのある人だけでなく、障がいの発生が予測される人に対して、基本的な動作能力の回復や維持および障がいの進行を予防し、社会復帰や自立した日常生活が送れるように支援するリハビリテーション専門職の一員です。本学科では、理学療法士の専門性をさらに活かし、地域住民の健康寿命延伸のために、地域が抱える課題を発見し解決することで、健康・スポーツ・福祉の分野において地域共生社会の実現に向けて支援できる人材を養成します。そのため、医学的な知識や技術を習得し、研究能力を磨くだけでなく、人と接する職業なのでコミュニケーション能力も要求されます。 びわこリハビリテーション専門職大学では、教員が学生一人一人の個性にあった指導を行い、豊かな人間性のあふれる理学療法士を目指す学生を援助します。是非とも私たちと一緒に理学療法士を目指してみませんか。

Points of learning

学びのポイント

  • POINT 01

    系統的な学内教育

    医学、疾患学を
    基礎からしっかり

    基礎医学、疾患学を基に、理学療法の概念から評価、治療、実践について知識と技術を階層的に関連付けて学ぶことができます。また、学内教育においても、豊富な実習により高い専門性を修得することができます。

  • POINT 02

    幅広い臨床教育

    各学年の学外実習で
    ステップアップ

    各学年で学外実習を設け、見学実習から評価実習、臨床実習と理学療法技術を段階的に学ぶことができます。また、4年生後期には「神経筋骨格障害応用論実習」、「内部障害応用論実習」、「スポーツ障害応用論実習」の3つの実習により、卒業後のキャリアパスのための選択性を高め、より多くの専門性の高い技術を学び、視野の広い理学療法士を養成します。

  • POINT 03

     可能性を広げる教育

    地域に貢献できる創造力を養う

    地域共生社会を実現するための方策と展開方法を学びます。具体的には「ランニングトレーニング論」「子育て支援論」「福祉工学地域活用論」「体力測定論」など理学療法以外の周辺領域について知ることにより新たな領域の理学療法を提案できる人材を養成します。

Step of learning

学びのステップ

1年次

FIRST YEAR
基礎を学ぶ

幅広い教養を身につける。
医学と理学療法の基礎知識を学ぶ。

共通科目
学びの基盤、キャリア発達論、生物学、語学(英語、韓国語、中国語)、リハビリテーション概論、解剖学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、生理学Ⅰ・Ⅱ、運動学Ⅰ
理学療法学科科目
基礎理学療法学Ⅰ・Ⅱ、理学療法評価学、見学実習Ⅰ・Ⅱ

2年次

SECOND YEAR
専門知識と技術を学ぶ

リハビリテーションの対象となる疾患を学ぶ。
理学療法・作業療法の専門的な知識と技術を学ぶ。

共通科目
内科学Ⅰ・Ⅱ、神経内科学Ⅰ・Ⅱ、整形外科学Ⅰ・Ⅱ、小児科学、老年医学、画像診断学、栄養学
理学療法学科科目
理学療法評価学実習、運動療法学、物理療法学、日常生活活動学、義肢装具学Ⅰ・Ⅱ、地域理学療法学、内部障害系理学療法学実習Ⅰ・Ⅱ、スポーツ障害系理学療法学実習、見学実習Ⅲ

3年次

THIRD YEAR
臨床現場での実践

学んだ知識・技術を病院・施設で実践する。

共通科目
予防医学
理学療法学科科目
地域包括ケア論、徒手理学療法学、神経障害系理学療法学実習Ⅱ、運動器障害系理学療法学実習Ⅱ、臨床技能論実習、リハビリテーション総合演習、理学療法評価実習、理学療法総合臨床実習Ⅰ

4年次

FOURTH YEAR
創造力の育み・キャリア展開

専門性を活かし、創造力をもって職域を広げる。

共通科目
協働連携論総合実習、障がい者スポーツ論
理学療法学科科目
地域リハビリテーション実習、理学療法管理学、理学療法総合演習
Work Stage

未来の活躍の場

総合病院や介護・福祉施設など、活躍の舞台は多方面に広がっています

  • STAGE 01

    医療施設

    医療施設

    国立病院機構・公立病院・大学病院・民間病院・診療所など

    病気や外傷後すぐに障害を予防するために身体を動かします。また、障害の機能回復訓練、歩行訓練などを行います。さらに診療所などでは腰痛や肩凝りといった慢性痛の方への治療も行います。

  • STAGE 02

    介護・福祉

    介護・福祉

    老人保健施設・訪問介護ステーション・肢体不自由児施設など

    身体機能を維持できるような運動指導や質の高い生活を得るための日常生活訓練を行います。自宅に赴いての福祉用具の選定や住宅改修の指導も行います。

  • STAGE 03

    その他

    その他

    スポーツ・フィットネス施設など

    障害予防を目的とした運動指導を行い、一般の方やスポーツ選手に対するサポートを行います。